備忘録的プログラミングリファレンス

Math

 Math クラスは数学的な計算式のために用意されたクラスです。四則計算や余りといった計算は演算子を参照してください。

Math 乱数
let rndm = Math.random();	// 乱数を発生します

 JavaScript では複素数は標準でサポートされていません。

 Math クラスには数学的な計算のためのプロパティ、メソッドが用意されていますが十分ではありません。より専門的な解析にはサードパーティーのライブラリを探してみましょう。

 数値の小数点以下の桁数、指数表現、基数(2進数、8進数、16進数など)といった表示方法は Number のメソッドを参照してください。

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プロパティ( Property )

 以下は静的プロパティです。数学的には定数です。静的プロパティは、以下のように Math クラスと使います。

Math 静的プロパティ
let random_ = Math.random()	// 乱数を返す
プロパティ概要
Math.Eオイラー数、自然対数の底。2.718
Math.PI円周率 Π。3.14159
対数
Math.LN22 の自然対数。.693
Math.LN1010 の自然対数。2.303
Math.LOG2E2 を底とした E の対数。1.443
Math.LOG10E10 を底とした E の対数。0.434
平方根
Math.SQRT1_21/2 の平方根。0.707
Math.SQRT22 の平方根。1.414

メソッド( Method )

メソッド概要
Math.abs()引数の絶対値
Math.clz32()32 ビット整数の 2 進数
Math.fround()単精度 浮動小数点数の近似値
Math.imul()2数の乗算を 32 ビットで計算
Math.max()複数の引数から最大の数値
Math.min()複数の引数から最小の数値
Math.sign()+、- の符号を返す
整数、四捨五入、切り捨て
Math.ceil()最小の整数
Math.floor()最大の整数
Math.round()四捨五入して整数を返す
Math.trunc()小数点以下を切り捨て
累乗
Math.cbrt()立方根
Math.exp()オイラー定数(2.718…, 自然対数の低)の掛算
Math.expm1()1 を引いた数
Math.hypot()二乗和の平方根
Math.pow()累乗
Math.sqrt()平方根
対数
Math.log()自然対数
Math.log1p()+1 の自然対数
Math.log10()10 を底とした対数 (log10)
Math.log2()2 を底とした対数
乱数
Math.random()0 〜 1 未満の疑似乱数
三角関数
Math.acos()アークコサイン
Math.asin()アークサイン
Math.atan()アークタンジェント
Math.atan2()2数の引数の比率のアークタンジェント
Math.cos()コサイン
Math.sin()サイン
Math.tan()タンジェント
双曲線関数
Math.acosh()ハイパーボリックアークコサイン
Math.asinh()ハイパーボリックアークサイン
Math.atanh()ハイパーボリックアークタンジェント
Math.cosh()ハイパーボリックコサイン
Math.sinh()ハイパーボリックサイン
Math.tanh()ハイパーボリックタンジェント

Example

 Math クラスのメソッドの例です。確認ボタンをクリックすると実行します。