Math
Math クラスは数学的な計算式のために用意されたクラスです。四則計算や余りといった計算は演算子
を参照してください。
let pi = Math.PI // 円周率 Π である 3.14159 を返す
JavaScript では複素数は標準でサポートされていません。
Math クラスには数学的な計算のためのプロパティ、メソッドが用意されていますが十分ではありません。より専門的な解析にはサードパーティーのライブラリを探してみましょう。
数値の小数点以下の桁数、指数表現、基数(2進数、8進数、16進数など)といった表示方法は Number のメソッド
を参照してください。
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プロパティ( Property )
以下は静的プロパティです。数学的には定数です。静的プロパティは、以下のように Math クラスと使います。
let random_ = Math.random() // 乱数を返す
プロパティ | 概要 |
---|---|
Math.E | オイラー数、自然対数の底。2.718 |
Math.PI | 円周率 Π。3.14159 |
対数 | |
Math.LN2 | 2 の自然対数。.693 |
Math.LN10 | 10 の自然対数。2.303 |
Math.LOG2E | 2 を底とした E の対数。1.443 |
Math.LOG10E | 10 を底とした E の対数。0.434 |
平方根 | |
Math.SQRT1_2 | 1/2 の平方根。0.707 |
Math.SQRT2 | 2 の平方根。1.414 |
メソッド( Method )
メソッド | 概要 |
---|---|
Math.abs() | 引数の絶対値 |
Math.clz32() | 32 ビット整数の 2 進数 |
Math.fround() | 単精度 浮動小数点数の近似値 |
Math.imul() | 2数の乗算を 32 ビットで計算 |
Math.max() | 複数の引数から最大の数値 |
Math.min() | 複数の引数から最小の数値 |
Math.sign() | +、- の符号を返す |
整数、四捨五入、切り捨て | |
Math.ceil() | 最小の整数 |
Math.floor() | 最大の整数 |
Math.round() | 四捨五入して整数を返す |
Math.trunc() | 小数点以下を切り捨て |
累乗 | |
Math.cbrt() | 立方根 |
Math.exp() | オイラー定数(2.718…, 自然対数の低)の掛算 |
Math.expm1() | 1 を引いた数 |
Math.hypot() | 二乗和の平方根 |
Math.pow() | 累乗 |
Math.sqrt() | 平方根 |
対数 | |
Math.log() | 自然対数 |
Math.log1p() | +1 の自然対数 |
Math.log10() | 10 を底とした対数 (log10) |
Math.log2() | 2 を底とした対数 |
乱数 | |
Math.random() | 0 〜 1 未満の疑似乱数 |
三角関数 | |
Math.acos() | アークコサイン |
Math.asin() | アークサイン |
Math.atan() | アークタンジェント |
Math.atan2() | 2数の引数の比率のアークタンジェント |
Math.cos() | コサイン |
Math.sin() | サイン |
Math.tan() | タンジェント |
双曲線関数 | |
Math.acosh() | ハイパーボリックアークコサイン |
Math.asinh() | ハイパーボリックアークサイン |
Math.atanh() | ハイパーボリックアークタンジェント |
Math.cosh() | ハイパーボリックコサイン |
Math.sinh() | ハイパーボリックサイン |
Math.tanh() | ハイパーボリックタンジェント |
Example
Math クラスのメソッドの例です。確認
ボタンをクリックすると実行します。