!important 宣言
!important 宣言は、最も優先度が高いことを示す CSS の宣言です。どこかで !important 宣言があると、その指定値が優先されます。
ただし、!important 宣言は同じセレクターの対象においてのみ機能します。
上記の例はdiv.example
エレメントの文字色を blue で固定しています。そのために同じdiv.example
エレメントでは blue 以外に文字色の指定できなくなります。
!important 宣言はこのように同じセレクターの対象において機能します。
!important 宣言とは別に CSS プロパティの値をキーワードによって指定する方法には以下があります。
キーワード値 | 機能 |
---|---|
initial | 仕様で決められた設定値 |
inherit | 親エレメントの設定値を継承 |
revert | ブラウザで設定された値 |
unset | 継承値が優先される。値が継承値されるプロパティでは inherit に同じ。継承されない場合は initial に同じ |
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構文(Syntax)
CSS
CSS プロパティに !important を指定することでその指定値が固定値になります。その後に同じ CSS プロパティがあっても !import がある設定が優先されます。
Example
!important 宣言の例です。
以下の例はdiv.example
エレメントの文字色を blue で優先としています。そのために同じdiv.example
エレメントを後で指定しても blue 以外に文字色の指定ができなくなります。通常は後で指定された方が優先します。
!important 宣言は同じセレクターの対象において機能します。何が同じセレクターになるかは注意が必要です。
もしも、div
で値を !important 宣言した場合には、div.example
は同じdiv
とみなされます。そのために、div.example
で文字色を指定してもdiv
で !important 宣言されたことが優先されます。
逆にdiv.example
で値を !important 宣言した後に、div
で値を変更すると後者のこちらの設定が優先されます。これはdiv.example
とdiv
は同じセレクターの対象ではなく、div
全体を対象としていると判断されるためのようです。試してみてください。