備忘録的プログラミングリファレンス

track タグエレメント

 track タグエレメントは、<audio><video> エレメントといったメディアにテキストトラックのパラメーターを定義する HTML タグエレメントです。 字幕や注釈といったテキストを加えることができます。

track タグエレメント
<video autoplay muted>
	<track kind="subtitles" src="example.vvt">
	<source src="video.webm"></source>
	<source src="example.mp4"></source>
</video>

 track タグエレメントは、<audio><video> エレメントに包括する形にします。
 このタグエレメントは、<audio><video> エレメント内で最初に定義します。

 track タグエレメントの src 属性でメディアが再生中に表示する字幕、キャプション、またはテキストを含むファイル URL を指定します。 ファイルは WebVTT ( Web Video Text Tracks ) 形式、拡張子 .vtt または TTML ( Timed Text Markup Language )形式、拡張子 .ttml である必要があります。

WebVTT
00:00:00.100 --> 00:00:10.000
このトラックは例を示すためのものです。

00:00:10.000 --> 00:00:20.000
動画ありの例は作成していません。

 表示時間は、-->を開始時間と終了時間ではさんだ形で表します。時間は、HH:MM:SS形式です。

 ローカルで開発する際の注意点として、.vttといった外部ファイルはセキュリティーの観点から読み込みエラーが出ます。web サーバー経由でページを閲覧する必要があります。

属性

グローバル属性も持ちます。以下に主な属性のみを示します。

AttributeValueExtra information
idid名
classclass名
defaultテキストトラックが使えるように設定
kindテキストトラックの種類
labelテキストトラックのタイトル
srcテキストトラックのソースURL
srclangテキストトラックの言語

kindプロパティについて

テキストトラックの種類を指定します。デフォルトはsubtitlesです。値が無効であるとmetadataになります。

kindの種類
subtitles補足する内容や他の言語が出た場合。日本語中に英語が出る場合の翻訳を表示。
captions音声をそのまま表示。
descriptions動画コンテンツをテキストで説明していく。目が不自由なユーザーや動画を視聴できない場合。
chaptersユーザーが複数のメディアリソースを操作する場合のチャプタータイトル。
metadataスクリプトが使用するトラック情報。ユーザーには表示されません。

動作の確認

JavaScript

 track タグエレメントの定義については HTMLTrackElement を参照してください。