unset 値
unset 値は、プロパティの値を継承値または仕様の初期値に戻す CSS の値です。
unset 値は all プロパティを含むすべてのプロパティで機能します。
unset は基本的に継承された値に設定し直すために用います。プロパティの値が継承されない場合には initial 値と同じで仕様の初期値に設定されます。
CSS プロパティには、親エレメントのプロパティ値を継承する機能があるプロパティとないプロパティがあります。
color プロパティは親エレメントから継承されるプロパティです。そのため、上のような例では文字色は blue のままになります。
CSS プロパティの値をキーワードによって指定する方法には以下があります。
キーワード値 | 機能 |
---|---|
initial | 仕様で決められた設定値 |
inherit | 親エレメントの設定値を継承 |
revert | ブラウザで設定された値 |
unset | 継承値が優先される。値が継承値されるプロパティでは inherit に同じ。継承されない場合は unset に同じ |
指定値を固定化する場合は !important 宣言を加えます。
ページ内 Index
構文(Syntax)
CSS
CSS プロパティに unset を指定することでそのプロパティの値は親エレメントの継承値になります。
Example
unset 値の指定例です。
unset 値は、プロパティの値を継承値または仕様の初期値 initial 値に戻します。
以下の例は、div.over
で文字色を red に指定した後にdiv.example
エレメントの文字色を blue を指定しています。さらにdiv.example
エレメントの文字色を unset で継承値にしています。そのために文字色はdiv.over
で指定された赤色で表示されます。