備忘録的プログラミングリファレンス

XAMPP のインストール

 XAMPP と WordPress のインストール方法についての解説です。
 XAMPP は Windows、MacOS、Linux といったローカル PC に PHP や Perl による開発用環境を構築するための Apache ディストリビューションです。 この開発環境を利用して WordPress をインストールします。

 XAMPP は、web サーバーに Apache、データベースを MySQL の代替である MariaDB とした PHP による開発を前提としたサーバー開発環境が構築できます。
 XAMPP のインストールとパスワードなどの設定を行った後に、 WordPress をインストールします。

 XAMPP サイトでダウンロードできます。

XAMPP のダウンロード

 XAMPP のダウンロードには、XAMPP のサイトに訪れて、Windows、Linux、MacOS の中からご自身の環境に合ったパッケージをダウンロードします。

 ここでは、Windows パッケージについて話を進めます。

 ダウンロードが始まると以下の画面に切り替わります。左側にインストールについてのQ&Aを兼ねた説明があります。もしも分からないことがあれば参考にしてください。

 ダウンロードが完了したら、ダウンロードをしたフォルダを開きます。
 ファイル名はxampp-windows-x64-8.2.0-0-VS16-installer.exe(*2023/4/7 調べ)という実行ファイルです。

XAMPP のインストール

 インストールしたファイル名はxampp-windows-x64-8.2.0-0-VS16-installer.exe(*2023/4/7 調べ)という実行ファイルです。

 このダウンロードしたファイルを、右クリックメニューの開く(O)で開くと、自動でインストールが始まります。
管理者として実行では無かったのですが、一応動いています。)

 インストールが始まるとインストールパッケージが公式ではないという旨のアラートが出ます。
 インストールするを選択します。

 以下のアラートが出ます。

 内容は、システムでユーザー アカウント制御 (UAC) が有効になっているため、XAMPP の一部の機能が制限される可能性があります。 UAC を使用する場合、XAMPP を C:\Program Files にインストールすることは避けてください (書き込み権限がありません)。または、このセットアップ後に UAC を無効にします。です。
 どうやら、C:\Program Files以下にはインストールしないようにという注意書きのようです。
 OKで進みます。

 XAMPP のセットアップを始める旨の画面が表示されます。

 NEXT > で進みます。

 ここでは、WordPress で使用する MySQL、PHP 関連の phpMyAdmin 以外はチェックを外してNEXT > をクリックします。

 インストールディレクトリの選択画面になります。先のアラートであったようにC:\Program Files以下にインストールしてはいけません。
 ここではデフォルトのC:以下にインストールをします。

 このディレクトリ選択によって、外付けの USB にインストールすることもできるようです。

 次に言語の選択です。EnglishDeutsch(ドイツ語)のみです。ここではEnglishを選択しました。

 NEXT > で次に進みます。

 セットアップが完了し、インストールを開始する旨の画面です。NEXT > で次に進みます。

 インストールが終了するまでしばらく待ちます。

 途中で以下の画面が表示されます。Window Defender ファイヤーウォールのアプリケーションごとの設定を指定します。
 プライベートネットワーク..にチェックを入れて、パブリックネットワーク..のチェックを外します。

 この設定でないとローカルの XAMPP に通信をしようとするとファイヤーウォールで塞がれてしまいます。
 後で修正することもできます。詳しくは以降のアプリケーションごとのファイヤーウォールの再設定を参照してください。

 最後に以下の画面が表示されます。

 画面のチェックはこの後で XAMPP を起動しますか?です。続けて XAMPP が起動するかを確かめる場合はチェックを入れたままFinishをクリックします。

XAMPP コントロールパネルの起動

 XAMPP コントロールパネルを起動してみましょう。XAMPP コンソールは XAMPP の操作ボタンが並んだパネルです。上記の続きでは既に開いているかもしれません。

 この例では既に Apache を起動しています。Apache の起動には上記画像の Apache の欄のStartをクリックします。

 正常に起動するとStartボタンがStopボタンに変わり、PID(s) にプロセス ID が、Port(s) にポート番号が表示されます。

 次に MySQL をStartボタンで起動してみましょう。

 初めて MySQL を起動する場合には以下の画面が表示されます。

 MySQL に対するファイヤーウォールの設定画面です。プライベートネットワーク..にチェックを入れて、パブリックネットワーク..のチェックを外してアクセスを許可するをクリックします。

 上の画像のようにプロセス ID とポート番号が表示されていれば MySQL は起動しています。Stopボタンの横のAdminボタンをクリックしてみてください。

 以下の画面が表示されていれば正常に XAMPP と通信ができています。

 次に WordPress のインストールを行います。

WordPress のインストール

 WordPress のインストールのインストールの前に MySQL へログインするための設定が事前に必要になります。
 ログインするために、root のパスワード設定とブラウザからログインできるようにします。

 XAMPP コンソールを開きます。

 Apache、MySQL を起動して、左のshellボタンをクリックしてシェルを開きます。

 シェルのコンソールが開き、以下のように表示されます。

Setting enviroment for using XAMPP for Windows.
user@COMPUTER-NAME c:¥xampp
#

 cd コマンドでディレクトリを mysql\bin 以下に移動します。

# cd mysql¥bin

user@COMPUTER-NAME c:¥xampp¥bin
#

 mysql -u rootコマンドで、mysql に root ユーザーでログインします。

user@COMPUTER-NAME c:¥xampp¥bin
# mysql -u root
Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or ¥g.
Your MariaDB connection id is 8
...

MariaDB[(none)]>

 Welcome メッセージが出れば MySQL にログインが出来てきます。XAMPP の MySQL は代替の MariaDB のためMariaDBと表示されます。

 次にルートのパスワードを設定します。以下のような set password コマンドを使用します。
 設定パスワードは任意です。後で使用しますのでこのパスワードはどこかにメモしておいてください。

MariaDB[(none)]> set password=password('your-password');
Query OK, 0 rows affected (0.009 sec)

 パスワードの設定が上手くいったら、quitで MySQL からログアウトします。

MariaDB[(none)]> quit

 シェルコンソールからもexitコマンドでログアウトします。

# exit

 今度は XAMPP コントロールパネルの MySQL の欄のadminボタンをクリックします。

 以下のように表示されればパスワードによってアクセスが拒否されていますので成功です。

 次に、ブラウザからログインできるように、C:\xampp\phpMyAdmin\config.inc.php ファイルに設定します。

 一旦 XAMPP コントロールパネルを終了します。Apache と MySQL をStopボタンで停止し、Xボタンで閉じます。

 そして、設定ファイルC:\xampp\phpMyAdmin\config.inc.phpをメモ帳などのエディターで開きます。
 間違いが起きてもいいように、設定ファイルはコピーを作っておくことをお勧めします。

 ファイルを開いたら以下の部分を変更します。

..
$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'config';
$cfg['Servers'][$i]['user'] = 'root';
..

 config をcookieに、root をなしにします。

..
$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'cookie';
$cfg['Servers'][$i]['user'] = '';
..

 編集が終わったら保存し、サイド XAMPP コントロールパネルを開いて、Apache と MySQL を起動します。

 MySQL の Adminボタンをクリックし、設定画面を開きます。
 以下のように表示されたら設定は上手くいっています。

 WordPress の導入を行います。導入についてはWordPress の導入ページを参照してください。

アプリケーションごとのファイヤーウォールの再設定

*ファイヤーウォールはシステムに関わる重要な設定ですのでくれぐれも注意して行ってください。何があっても当方では責任を負いません。

 アプリケーションごとのファイヤーウォールの設定はWindows メニュー設定を開きます。

 設定のメニューから更新とセキュリティを選択します。

 左のメニューのWindows セキュリティを選択し、ファイヤーウォールとネットワークの保護を選択します。

 ファイヤーウォールとネットワークの保護を開いたら、ファイヤーウォールによるアプリケーションの許可を選びます。

 すると、アプリケーションごとのファイヤーウォールの設定一覧が表示されます。

 Apache の設定はApache、MySQL の設定はmysqldという項目です。

 ここでは、プライベートにチェックを入れ、パブリックのチェックは外します。

 使用しない場合は項目の左のチェックを外します。削除もできますが、間違いを減らすためにチェックを外して使わないようした方が無難です。