lostpointercapture ( onlostpointercapture )イベント
lostpointercapture ( onlostpointercapture )イベントは、ポインターをイベントの追従(キャプチャー)から開放する Element.releasePointerCapture() メソッドが実行されたら発生するイベントです。
Element.setPointerCapture() メソッドによってポインターの指定エレメントの追従を、 Element.releasePointerCapture() によって開放します。
Element.releasePointerCapture() メソッドの対は Element.setPointerCapture() メソッドです。 Element.setPointerCapture() メソッドによってキャプチャーの対象になります。
エレメントがキャプチャーの対象になっているかは、Element.hasPointerCapture() メソッドで確認ができます。
ページ内 Index
座標の取得
座標の取得には以下の4つの方法があります。
座標の基準 | プロパティ名 |
---|---|
スクリーンデバイスの左上端 | event.screenX、event.screenY |
ブラウザの表示エリアの左上端 | event.clientX、event.clientY |
ドキュメントの左上端 | event.pageX、event.pageY |
エレメントの左上端 | event.offsetX、event.offsetY |
構文(Syntax)
HTMLPreElement にイベントハンドラーを定義する方法には以下があります。
in HTML
<tagelement onlostpointercapture ="function(); ...;">
in JavaScript
object.onlostpointercapture = function(){... };
addEventListener()
関数の呼び出し。関数名のみ使用で、event 以外の引数が渡せない。
object.addEventListener("lostpointercapture ", function_name);
スクリプトを直接記述する方法。スクリプトから関数を呼び出せる。
object.addEventListener("lostpointercapture ", ()=>{ ... },false); // または object.addEventListener("lostpointercapture ",function(){ ... },false);
イベントについてはEventを参照してください。 イベントの監視についてはEventTargetが担っています。
備考(Remarks)
Bubbles | No |
Cancelable | No |
Interface | Event |
Supported HTML Elements | 全般 |
Example
lostpointercapture ( onlostpointercapture )イベントの例です。「確認」ボタンをクリックしてください。
「Child Element」をドラッグしてください。このエレメントは横にのみスライドします。
ドラッグしている間はポインターがエレメントから外れても、そのままポインターは「Child Element」を追従します。Element.setPointerCapture() によってポインターが指定エレメントを追従(キャプチャー)しているためです。
ドラッグを止めると、Element.releasePointerCapture() メソッドによってポインターが開放されます。
ポインターに関連するイベント
以下はポインターに関連するイベントです。
ポインティングデバイス | |
---|---|
イベント | 概要 |
gotpointercapture ( ongotpointercapture ) | ポインターイベントのキャプチャー対象に設定されたら |
lostpointercapture ( onlostpointercapture ) | ポインターイベントのキャプチャー対象から外れたら |
pointercancel ( onpointercancel ) | ポインターによるイベントが発生しないとなったとき |
pointerdown ( onpointerdown ) | ポインターは押されたら |
pointerenter ( onpointerenter ) | ポインターが領域上に入ったら |
pointerleave ( onpointerleave ) | ポインターが領域上から離れたら |
pointermove ( onpointermove ) | ポインターが移動したら |
pointerout ( onpointerout ) | ポインターが反応条件から離れたら |
pointerover ( onpointerover ) | ポインターが領域内に入ったら |
pointerup ( onpointerup ) | ポインターがアクティブでなくなったら |